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【WEB 記事】異様な雰囲気の九回、対戦相手のホームランに送った拍手(2023.08.13 神奈川新聞)

2023年08月13日

森林監督も「(甲子園の)魔物のようなものも感じた」という北陸戦の九回。一塁ベンチに慶応ならではと感じる光景があった。

 三塁打で2点を返され、なお2死三塁。北陸の友広に左翼スタンドへ2ランを運ばれた。三塁側アルプス席から広がる逆転を望むかのような異様な雰囲気。そんな中、ダイヤモンドを一周する相手打者に対し、慶応ベンチが拍手を送っていた。

 試合後に主将大村に拍手について聞いてみると、「新チームが始まってから、相手をリスペクトしようと言っていて、ホームランに限らず、良いプレーがあれば野球人としてたたえようという話をしていました」。

 「常識を変えよう」「心の底から野球を楽しもう」。ナインが掲げる意識の一端が見えるワンシーンに、スコアブックの記入も忘れてくぎ付けになった。(F)

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