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【WEB記事】慶応が12年ぶり春の神奈川王者「千之亮さまさまです」(決勝:相洋戦/日刊スポーツ)<写真あり>)

2023年05月07日

<高校野球春季神奈川大会:慶応11-0相洋>◇6日◇決勝◇横浜スタジアム 慶応が3番渡辺千之亮外野手(3年)の2本塁打の活躍で相洋に11-0で勝利し、12年ぶり5度目の優勝を果たした。今大会は5本塁打の打棒でチームをけん引し、決勝でも3安打6打点と大暴れした。     

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午後1時36分に試合が始まり、わずか3分後、球場に快音が響いた。初回1死一塁で3番の渡辺千が初球のスライダーを捉え、打球は左翼席へ吸い込まれた。4回にも2死二塁から今度は直球を同じく左翼スタンドへ運んだ。ベンチではメジャーでおなじみのサイレントトリートメントでお祝いされた。高校通算14本目となった2発を含む3安打6打点の活躍に「チームの勝利に貢献できたかなと思う」と控えめに喜んだ。 今大会は絶好調だ。慶応にとって初戦の3回戦・菅戦から、準決勝以外の4試合で本塁打をマーク。19打数11安打5本塁打13打点で、打率5割7分9厘とずばぬけた成績を残した。森林貴彦監督(49)も「いいところで打つ。渡辺千之亮さまさまです」とたたえた。 冬のトレーニングが実を結んだ。秋は「自分のスイングが出来ていなかった」と自信をつけるためにまずはウエートに取り組んだ。体重を75キロから82キロに増やした。また、鍛えた下半身を生かすためにフォームも改善した。「(前に突っ込んで)体重が抜けてしまうことが多かった」。軸足メインで後ろ足に体重を残すようにすると、以前よりも前に突っ込むことが少なくなった。自信がつき、フルスイングできるようになり、飛距離も伸びている。 関東大会を控え「あくまでも目標は関東大会優勝。でも先を見すぎず、まずは一戦必勝でいきたい」。夏の大会は第1シードで迎える。「傲慢(ごうまん)にならずに挑戦の気持ちを忘れずにいきたい」と初心に返って頂点を狙う。【星夏穂】

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