【WEB記事】警戒する選手は 慶応・森林監督、北陸・林監督に聞く(2023.08.09 神奈川新聞)
2023年08月13日
神奈川代表の慶応は11日の第3試合で北陸(福井)と対戦する。慶応の森林貴彦監督(50)と、北陸の林孝臣監督(41)に互いの印象や注目する選手、意気込みを聞いた。(聞き手・藤江 広祐)
─相手の印象は。
森林 昨秋の明治神宮大会、今春の選抜に出ていて経験豊富。先行する試合や逆転する試合があり、対応力が高い。
林 日本で1番の激戦区と言っても過言ではない神奈川県で優勝し、本当に強いというイメージ。代表49校が決まった時に僕の中での優勝は慶応だった。
─理想の試合展開は。
森林 どういう試合、どんな場面にも対応していくのが持ち味。ロースコアになることは覚悟し、接戦をものにできるように準備したい。
林 最終的に1点でも多く取っていれば勝ちなので、そこを目指したい。だらだらといくのがうちらしいかなと。ピンチをなんとなくしのぐような展開だと面白い。
─警戒する選手は。
森林 チーム全員を警戒して分析したい。特に捕手。継投や投手の使い方などに気を使って試合をしていると思うので、持ち味を出させるか、抑えられるか。
林 投手もしっかりしていて、2死からでも、どの打順からでも得点のチャンスがある打線。気を抜けず、1~9番まで警戒しないといけない。
─春の選抜出場をどう生かすか。
森林 仙台育英さんをなかなか打てなかった。打てない投手と対戦した時に打席でどう対応するかを夏までやってきた。北陸さんの投手も多彩で、打てない中でどう勝ちにつなげるかを初戦で表現したい。
林 私自身も初の甲子園でチームも34年ぶりの選抜出場。気付いたら終わっているという感じだった。一球一球をかみしめ、集中して全力で27個のアウトを取りに行く。
─クーリングタイムの使い方は。
森林 神奈川大会でも10分間あり、使い方が今ひとつの試合があった。相手チームや、やるべきことの確認など体だけでなく頭も冷静にさせるような時間にしたい。
林 オンオフをつけて、休むときは野球から一回離れるくらいでも良いと思う。またオンの状態にしてグラウンドに立たせてあげたい。
─初戦の意気込みを。
森林 良い顔して野球をやろうというのがテーマ。エンジョイ・ベースボールを掲げているので、スタンドの皆さんやテレビを見ている人に伝わるよう体現し、いろんな人に恩返ししたい。
林 福井大会も厳しい戦いだった。心のケアと体のケアはできているので思いっきり楽しんで甲子園を満喫してほしい。