ホーム > メディア掲載 > 【WEB記事】慶応、11日に初戦 主将が語る、北陸投手陣攻略の鍵は(2023.08.10 神奈川新聞)

【WEB記事】慶応、11日に初戦 主将が語る、北陸投手陣攻略の鍵は(2023.08.10 神奈川新聞)

2023年08月13日

 「右投手の対策はいろいろしてきた。相手に合わせて引き出しを引っ張り出す」。主将大村は北陸(福井)の投手陣攻略への鍵をそう語る。右投手中心の継投が予想される中、神奈川大会でも好投手を打ち崩してきた経験を生かすつもりだ。

 初戦前日となった10日の打撃練習では、3カ所のフリー打撃を全て右投手の想定で打ち込んだ。「右投手がメインになると思う。読みづらいところもあり、相手の状態の程度などを幅広く想定して臨む」と森林貴彦監督(50)。神奈川会以外でも活躍した「データ班」の分析内容は数日前にはナインに共有されており、イメージを膨らませてバットを振り込んだ。

 長打力に加え、機動力を含めた「打てない時の得点力」を磨き抜いた慶応打線。粘り強く接戦を勝ち上がった北陸に対し、あらゆる試合展開でも対応力を見せつけたい。

 5年ぶりの甲子園勝利を狙う慶応は、神奈川大会で12打点の渡辺千が「初回から自分のスイング。入りを大切にしたい」と言うように、序盤で主導権を握るのが理想。打率6割2分5厘を残したリードオフマン丸田と、2番八木がいかに得点機をつくるか。2年エース小宅も「直球にスピンが効いてきた」としっかり初戦に合わせてきた。

 慶応と同じく春夏連続出場の北陸は、大黒柱の友広が福井大会初戦で負傷降板し、決勝で復帰。13回を1失点の右腕川上や竹田らの投手陣が支えてきた。昨夏から扇の要を担う平田を中心に上位打線は打率4割超えの打者がそろい、特に警戒が必要だ。
(藤江 広祐)

 

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